10th KMC カバレッジその1
2012年9月26日 TCG全般Round 6 福留 友 vs 玉田 遼一
「この試合、最後の行は『福留は《Force of Will》を打たれて死んだ』になるわ」
こう呟きながらフィーチャーテーブルに着くのは福留。「発掘」や「ANT」などのコンボデッキを得意とする彼は、今回もANTを選択してここまで無傷の5連勝である。最近のコンボといえばまず《実物提示教育》が想起されるが、正直食傷気味だったところにこういうデッキの存在は実にありがたい。
一方の玉田だが、彼はもう説明が不要というくらいにフィーチャー席に呼ばれ続けている。関西で開催される大会のTOP8には彼の指定席でも用意されているのだろうか。先日のエターナルフェスティバルトライアルを全勝優勝し、そして今日も“予定調和的”に勝ち進んできた。彼のデッキは毎度おなじみのRUG Delverであり、その情報が筒抜けであることは冒頭の福留のぼやきからも明白である。
6月に開催されたレガシー選手権2012において、二人はTOP8に進出した。しかし、その時は直接対決とはならなかった。ここで格付けを済ませるというのも悪くはないだろう。
Game 1
開幕ターンに《思考囲い》を唱えた福留。ここで公開された《タルモゴイフ》×2、《思案》、《目くらまし》、《呪文貫き》、《汚染された三角州》(※玉田は1マリガンスタート)という内容を入念にメモして、コンボを阻害する要因となる《呪文貫き》を抜き取る。
一方の玉田だが、まず《思案》で先のプランを構築し、続いて《タルモゴイフ》でクロックを用意。さらに《渦まく知識》を経由して《敏捷なマングース》を後続とした。ここまでの展開は先の《思考囲い》でおおよその推測が可能な範疇だ。
福留も《思案》でゲームプランを練ろうとするが、いまいちドローが芳しくない。追加の手札破壊呪文を引けず、無用に長引かせるのは得策でないと判断して4ターン目にコンボをスタートする。
《暗黒の儀式》から《陰謀団の儀式》、さらに《冥府の教示者》で追加の《儀式》をサーチしてマナをどんどん増やしていく。十分なマナを用意して、最後は暴勇状態での《冥府の教示者》。
・・・ところで試合前、福留は何と呟いていただろうか。
福留 0-1 玉田
Game 2
先程は自ら予告ホームランを見事に決めた(そしてその通りに負けた)福留だったが、崖っぷちに立たされたところでここぞと勝負強さを発揮した。
2ターン目に《コジレックの審問》、3ターン目に《強迫》を叩き込んで玉田のガードをこじ開けると、そのまま全力でストームを稼ぎ出して《巣穴からの総出》。
12体のゴブリンが戦場に解き放たれた。
福留 1-1 玉田
Game 3
星を五分に戻された玉田は、1回のマリガンを挟んだ後、苦渋の末に《不毛の大地》、《秘密を掘り下げる者》×2、《Force of Will》×3という初手をキープした。
後手1ターン目に福留は《思考囲い》。ひとまず安全確認と行きたかったところに、いきなり試練が訪れる。直接のガンとなる《Force of Will》を落とすか、それとも後のクロックとして、また《Force of Will》のコストにもなる《秘密を掘り下げる者》を優先するか。彼もまた苦渋の末、《秘密を掘り下げる者》の片割れを墓地に送った。
ここからなんとか福留は《強迫》、さらに2枚目となる《思考囲い》を引き込むことができたのだが、3枚目の《Force of Will》への回答が見つからない。一方の玉田はといえば、色マナに辿り着くことができず《不毛の大地》で福留のマナソースを攻撃するしかすることがない。
先に状況を打開したのは玉田だった。《Volcanic Island》をドローして《秘密を掘り下げる者》を呼び出し、さらにその直後に《汚染された三角州》もドロー。すぐさまこれを《Tropical Island》に変換して《タルモゴイフ》をキャストした。
残された時間が少なくなってきた福留は、ここで賭けに出た。福留の手札には、既に致死圏のストームを稼ぐだけの弾丸が用意されている。それを撃ち出すビッグスペルを通せばいいだけの話だ。そのために為すべきことは何か。そう、玉田の手札から《Force of Will》以外の青いカードを全て奪い取ればいい。
まず《暗黒の儀式》を唱えて《目くらまし》をあぶり出し、さらに絶妙のタイミングで《沸騰する小湖》を起動することで、2枚目となる《目くらまし》も玉田の手から引き出すことに成功した。
ここまでの玉田の挙動から、福留は対戦相手の防壁が決壊したことを確信していた。事実、玉田の手札にはもはや《Force of Will》のコストになりうるカードは含まれていなかった。
そして福留は、ありったけの手札をマナに変換してから、《冥府の教示者》で《苦悶の触手》を手札に加えた。
福留 2-1 玉田
福留Win!
「この試合、最後の行は『福留は《Force of Will》を打たれて死んだ』になるわ」
こう呟きながらフィーチャーテーブルに着くのは福留。「発掘」や「ANT」などのコンボデッキを得意とする彼は、今回もANTを選択してここまで無傷の5連勝である。最近のコンボといえばまず《実物提示教育》が想起されるが、正直食傷気味だったところにこういうデッキの存在は実にありがたい。
一方の玉田だが、彼はもう説明が不要というくらいにフィーチャー席に呼ばれ続けている。関西で開催される大会のTOP8には彼の指定席でも用意されているのだろうか。先日のエターナルフェスティバルトライアルを全勝優勝し、そして今日も“予定調和的”に勝ち進んできた。彼のデッキは毎度おなじみのRUG Delverであり、その情報が筒抜けであることは冒頭の福留のぼやきからも明白である。
6月に開催されたレガシー選手権2012において、二人はTOP8に進出した。しかし、その時は直接対決とはならなかった。ここで格付けを済ませるというのも悪くはないだろう。
Game 1
開幕ターンに《思考囲い》を唱えた福留。ここで公開された《タルモゴイフ》×2、《思案》、《目くらまし》、《呪文貫き》、《汚染された三角州》(※玉田は1マリガンスタート)という内容を入念にメモして、コンボを阻害する要因となる《呪文貫き》を抜き取る。
一方の玉田だが、まず《思案》で先のプランを構築し、続いて《タルモゴイフ》でクロックを用意。さらに《渦まく知識》を経由して《敏捷なマングース》を後続とした。ここまでの展開は先の《思考囲い》でおおよその推測が可能な範疇だ。
福留も《思案》でゲームプランを練ろうとするが、いまいちドローが芳しくない。追加の手札破壊呪文を引けず、無用に長引かせるのは得策でないと判断して4ターン目にコンボをスタートする。
《暗黒の儀式》から《陰謀団の儀式》、さらに《冥府の教示者》で追加の《儀式》をサーチしてマナをどんどん増やしていく。十分なマナを用意して、最後は暴勇状態での《冥府の教示者》。
・・・ところで試合前、福留は何と呟いていただろうか。
福留 0-1 玉田
Game 2
先程は自ら予告ホームランを見事に決めた(そしてその通りに負けた)福留だったが、崖っぷちに立たされたところでここぞと勝負強さを発揮した。
2ターン目に《コジレックの審問》、3ターン目に《強迫》を叩き込んで玉田のガードをこじ開けると、そのまま全力でストームを稼ぎ出して《巣穴からの総出》。
12体のゴブリンが戦場に解き放たれた。
福留 1-1 玉田
Game 3
星を五分に戻された玉田は、1回のマリガンを挟んだ後、苦渋の末に《不毛の大地》、《秘密を掘り下げる者》×2、《Force of Will》×3という初手をキープした。
後手1ターン目に福留は《思考囲い》。ひとまず安全確認と行きたかったところに、いきなり試練が訪れる。直接のガンとなる《Force of Will》を落とすか、それとも後のクロックとして、また《Force of Will》のコストにもなる《秘密を掘り下げる者》を優先するか。彼もまた苦渋の末、《秘密を掘り下げる者》の片割れを墓地に送った。
ここからなんとか福留は《強迫》、さらに2枚目となる《思考囲い》を引き込むことができたのだが、3枚目の《Force of Will》への回答が見つからない。一方の玉田はといえば、色マナに辿り着くことができず《不毛の大地》で福留のマナソースを攻撃するしかすることがない。
先に状況を打開したのは玉田だった。《Volcanic Island》をドローして《秘密を掘り下げる者》を呼び出し、さらにその直後に《汚染された三角州》もドロー。すぐさまこれを《Tropical Island》に変換して《タルモゴイフ》をキャストした。
残された時間が少なくなってきた福留は、ここで賭けに出た。福留の手札には、既に致死圏のストームを稼ぐだけの弾丸が用意されている。それを撃ち出すビッグスペルを通せばいいだけの話だ。そのために為すべきことは何か。そう、玉田の手札から《Force of Will》以外の青いカードを全て奪い取ればいい。
まず《暗黒の儀式》を唱えて《目くらまし》をあぶり出し、さらに絶妙のタイミングで《沸騰する小湖》を起動することで、2枚目となる《目くらまし》も玉田の手から引き出すことに成功した。
ここまでの玉田の挙動から、福留は対戦相手の防壁が決壊したことを確信していた。事実、玉田の手札にはもはや《Force of Will》のコストになりうるカードは含まれていなかった。
そして福留は、ありったけの手札をマナに変換してから、《冥府の教示者》で《苦悶の触手》を手札に加えた。
福留 2-1 玉田
福留Win!
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