Game 1

初手が勝敗を左右するドレッジだけあって、その内容は特に重要となる。池田がキープした7枚は《朽ちゆくインプ/Putrid Imp(TOR)》×2、《入念な研究/Careful Study(ODY)》、《綿密な分析/Deep Analysis(TOR)》、《打開/Breakthrough(TOR)》、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond(MIR)》、《真鍮の都/City of Brass(8ED)》というもの。発掘能力を持ったカードこそないが、それを探すためのドローもあり十分な初手に恵まれたといっていいだろう。

先手を取った池田はまず、《真鍮の都》から《朽ちゆくインプ》、さらに《ライオンの瞳のダイアモンド》と繋げる。《入念な研究》から入るかとも思われたが、まずは共鳴者の設置を優先したようだ。

・・・と思いきや、続く第2ターンで池田は《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》をトップデッキ!採点すると100点満点で99点のドローと言っても差し支えないだろう。ここで《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》を引いていれば文句なしの100点なのだがまあそんなことはどうでもいい。

ともかく必要牌を全て手にした池田は、《臭い草のインプ》を捨てた後に《打開》をX=0で宣言。当然ドローは全て発掘に置換され、これが《ゴルガリの墓トロール》を呼び、さらに2枚目の《ゴルガリの墓トロール》へと連鎖する。結果、池田の墓地には《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》×3、《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》×3、《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》、《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot(RAV)》といった面々が埋め込まれた。

これだけでも既に十分なはずだが、追い討ちとばかりに池田は《ライオンの瞳のダイアモンド》を起動し《綿密な分析》をフラッシュバック。ドローを全て発掘に置換し、ライブラリーのほとんどが墓地へと吸い込まれていく。

最後の仕上げと、まず《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》のフラッシュバックを宣言したところで、徳山はようやく白旗を上げた。

ここまで全く出番のなかった徳山だが、彼に出来たことは《Taiga(3ED)》をフェッチして《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》を召還したのみ。さすがのEternal Festival王者といえども、先攻2ターンキルばかりはどうしようもなかった。


池田 1 - 0 徳山


池田は《ライオンの瞳のダイアモンド》などを抜き、墓地対策対策となる《真髄の針/Pithing Needle(M10)》や火力に耐性のある共鳴者として《不屈の部族/Tireless Tribe(ODY)》をサイドイン。徳山は《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》や《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》など長期戦向けの重いカードを抜き、《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(TSB)》や《ボジューカの沼/Bojuka Bog(WWK)》といった墓地対策と共に《赤霊破/Red Elemental Blast(4ED)》をサイドインした。


Game 2

先手を取った徳山だが、最初の7枚の初手には土地がなく否応無しにマリガン。続く6枚は《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》×2、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer(TOR)》、《稲妻/Lightning Bolt(M11)》、そして土地が2枚というもの。長考の末これをキープ。一方で池田は7枚の手札を即決気味にキープ宣言した。

《野生のナカティル》を召還し愚直に殴りに行くしか出来ない徳山。ただし、一気に手札を使い切ってしまうとブラフがかけにくくなるため、展開は1体のみに抑えて少しずつ削りに行く。

対する池田は1、2ターン目に連続して《真髄の針》を設置し、順番に《トーモッドの墓所》《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》と宣言していく。

墓地対策対策が一通り完了したところで、《入念な研究》から《イチョリッド/Ichorid(TOR)》と《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》を墓地に落とし、さらに《不屈の部族》を呼び出すなどそろそろ攻勢に転じようかといったところである。

ここまで《野生のナカティル》召還とその攻撃以外に特に動きのなかった徳山だが、残り時間が少なくなったことを察知したか、またここまでのドローが芳しくないことを受けてか、《森の知恵/Sylvan Library(4ED)》を設置して手札の質を高めようとする。

返しの池田のターン、まずアップキープに《イチョリッド》が2体蘇生し、さらに通常ドローが発掘に置換され5枚のカードが墓地に落ちる。ここで落ちたカードが《黄泉からの橋》×2、《戦慄の復活》、《鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind(ARB)》と非常に強い。

そのままメインフェイズに入られては困る徳山は《稲妻》を自らの《野生のナカティル》に打ち込み《黄泉からの橋》を追放するのだが、ここでフルタップとなってしまった。

ここで池田が大きく動く。まず速攻を持った《イチョリッド》が攻撃し徳山のライフを6点削ると、第二メインフェイズに《セファリッドの円形競技場》を起動。3枚のドローを全て発掘に置換し、墓地に落ちた《陰謀団式療法》をフラッシュバック。これにより徳山の手札を2枚目の《野生のナカティル》のみとする。さらに《戦慄の復活》をフラッシュバックし《鋼の風のスフィンクス》を釣り上げた。

6/6飛行先制攻撃警戒絆魂プロテクション赤緑という化物を前に、《剣を鍬に/Swords to Plowshares(4ED)》を引けなかった徳山は膝を屈することとなった。


池田 2 - 0 徳山

コメント

kaoru
kaoru
2010年12月5日14:12

速記でこれは頑張ったなぁ

猫山
猫山
2010年12月5日15:51

わかりやすくていいと思う!

たま
2010年12月6日2:00

かなりうまい。

nophoto
成功
2010年12月6日14:05

カバルで遊びはじめて間もないんですが、トイレなど
一時退席を余儀なくされる時ってありますよね。
そこで、ちょっと調べてみましたが、ばっちり代わってくれるらしいです。
その代名詞的な存在がオートマウスで、動きがぎこちなくないから、
運営さんに怪しまれることもないって聞いたんですけどね。
これって本当ですかね。騙されたつもりで試してみるのはいけないでしょうね。
体験のある方からのお一言を待ってますね。

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