Game 1

先手の松原は、これぞマーフォークという王道のスタートを切る。すなわち、《変わり谷/Mutavault(MOR)》から《霊気の薬瓶/AEther Vial(DST)》を設置しさらに《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》を召還した。

対する八尾は《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》、2ターン目《ケルドの匪賊/Keldon Marauders(PLC)》と序盤から怒涛の攻勢を見せ付ける。

松原のライフが13点にまで削り落とされたところで、八尾は追加の戦力として《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》の召喚を試みる。これを松原は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》によって打ち消しにかかるのだが、その代償として《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer(TOR)》が通ってしまう。

さらに《稲妻/Lightning Bolt(M11)》が本体に打ち込まれ、《ケルドの匪賊》の能力とあわせて松原のライフはついに一桁に突入した。

《渋面の溶岩使い》もあってそろそろ火力による焼死が見えてきた松原。手札に溜め込んでいた《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander(ROE)》を2連打し、共にレベル4にまで成長させる。《ステップのオオヤマネコ》は《銀エラの達人》と相打ちさせライフを温存し、ついに次のターンの攻撃で勝てる、というところまで八尾を追い詰めた。

ここでターン終了時に八尾は《稲妻》を本体に打ち込み、《渋面の溶岩使い)》の射撃とあわせて松原のライフを4点とし、次のドローが火力であることに望みを託す。

八尾のラストドロー、《Chain Lightning(LEG)》。


松原 0 - 1 八尾


Game 2

八尾の初動は1ターン目からの《渋面の溶岩使い》。マーフォークに対し劇的に刺さると言われるこのカードだが、先手の松原が既に置いていた《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》のために若干使いにくそうではある。

続けて松原は《不毛の大地/Wasteland(TMP)》で《Taiga(3ED)》を破壊と、とにかく相手の妨害に奔走する。しかし八尾はここから数ターンに渡って土地を置き続けることが叶い、逆に土地を引き込めなかった松原は結果的に自らを土地事故に追いやってしまうことになる。

その隙に押し切ろうと、八尾は《ケルドの匪賊》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》×2と一気に展開する。

ようやく《霊気の薬瓶》から《銀エラの達人》の召還に漕ぎ着けた松原。これで《タルモゴイフ》の片割れをブロック宣言し、さらに《大祖始の遺産》を起動して相打ちを狙った。

このタイミングで、八尾は2枚の土地を生贄に捧げながら《火炎破/Fireblast(VIS)》を詠唱する。

一見不可解なプレイングだが、これについて八尾は《大祖始の遺産》のテキストを勘違いした、と後悔していた。能力の解決後には生贄に捧げた土地も《火炎破》も追放されるため、いずれにせよ《タルモゴイフ》は0/1となってしまうのだ。

これにより遭えなく両者は相打ちとなり、さらに《火炎破》自体が《Force of Will(ALL)》により打ち消されてしまう。

結局この一連のやり取りの末、松原の側には島が2枚、《霊気の薬瓶》、2枚目の《大祖始の遺産》、八尾の側には《Plateau(3ED)》、《タルモゴイフ》、《渋面の溶岩使い》という局面となった。

ここで松原は、初手からずっと握り締めていた伝家の宝刀《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を場に解き放つ。

場のリソース、手札共に消費しきってしまった八尾は、この伝説の装備品を対処することが出来ない。ましてやそれを握ったのが《シー・スプライト/Sea Sprite(5ED)》とあっては。

そのまま《もみ消し/Stifle(SCG)》と《大祖始の遺産》で八尾の手を封じ込め続けた松原が第2ゲームを取り返した。


松原 1 - 1 八尾


Game 3

この試合で初めて先手を取った八尾は、1ターン目に《Taiga》をフェッチ。

松原「ナカティルか・・・」

と呟いたのも束の間、予想外の《稲妻》が本体に叩き込まれる。これには筆者も一瞬驚いた。手札の脅威だけで十分に押し込めると判断しての結果だろうか。

一方で再び《大祖始の遺産》からスタートした松原だが、返しで八尾が唱えたのは《ケルドの匪賊》。現状の手札ではこれを対処することが出来ず、相当な量のライフをこの1体に削られそうである。

その後も松原はこれといった有効牌をなかなか引き込めない。《大祖始の遺産》を起動してまで追加ドローを求めるが、引いてくるのは小粒な魚ばかり。対照的に八尾は《タルモゴイフ》を2連打しさらに《渋面の溶岩使い》を追加と絶好調である。チャンプブロックを狙った《変わり谷》すら《火炎破》で除去されるなどもう散々の松原。

ようやく《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》に辿り着き、《タルモゴイフ》を処理することに成功する。

しかしその結果として《渋面の溶岩使い》が生き残ってしまい、そして八尾は最後までこれを淡々と起動し続けたのだった。


松原 1 - 2 八尾

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