既報の通り、バルセロナを制したのは続唱スワン。
久々のコンボデッキ復活と同時に、エルフとトークンが勢力を争うスタンダードのメタゲームに一石を投じる結果として、今後大なり小なりの影響があると思う。
2位のトーストといい、ビートダウンをメタったコントロールやコンボが勝ちあがって、それをさらにフェアリーのような青いデッキが駆逐していくわけですね。実際今回のGPのtop8にもフェアリーが一人残ってるし。
そのGPの決勝戦カバレッジを軽く翻訳してみました。
Finals: Joel Calafell (ESP) vs Riccardo Neri (ITA)
先手を取ったCalafellだが、ひたすら土地を並べるだけで実質的な初動は4ターン目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》というもの。続唱で捲れた《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》は《砕けた野望/Broken Ambitions(LRW)》によって打ち消されるが、エルフが突撃してまずは3点のダメージがNeriに与えられる。彼のデッキには2種類の勝利手段が用意されているが、一つは《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》と《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》のコンボで、もう一つはもっと簡単だ。ただ殴るだけさ。
Calafellは《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》でビートダウンを試みたが、そのお陰でNeriは《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》で手札を充実させるための余裕が生まれた。Calafellのデッキの中身はほとんどが土地のため、互いにカードを引いてもNeriの方がより多くの有効牌に恵まれるわけだ。長期戦となるとNeriが優位に立つだろう。
Calafellは4枚の土地をタップしたりそれを再びアンタップしたりしてマナを調節し、5枚の土地から赤マナを1つ残して《捕らえられた陽光/Captured Sunlight(ARB)》をプレイ。続唱でスペイン語の《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》が捲れ、同時に公開された2枚の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》、2枚の《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》、《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》、土地がライブラリーの底に送られる。この地鳴りに対してNeriは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で迎え撃ち、さらに場の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》をタップさせるが、この結果Neriはタップアウトしてしまう。
さて、赤マナが1つ浮いている事を君は覚えていただろうか?Calafellは土地を置いて赤マナ3つを確保し、手札から《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を直接プレイ。Neriにとって非常にまずい展開であることは明白だが、だからといって彼に一体何ができるというのか。Neriがタップアウトしつつプレイした《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》も返しの《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》によって完全に裏目に出てしまい、《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》が《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》の対象となったことで勝負は決した。まずは地元の英雄がGame1を先取。
Joel Calafell 1 – 0 Riccardo Neri
2人は以下のようにサイドボーディングを行った。
Neri
Out
1《連絡/Tidings(10E)》
1《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker(CON)》
2《神の怒り/Wrath of God(10E)》
3《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》
1《否認/Negate(MOR)》
1《砕けた野望/Broken Ambitions(LRW)》
1《流刑への道/Path to Exile(CON)》
In
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》
3《翻弄する魔道士/Meddling Mage(ARB)》
1《思考の大出血/Thought Hemorrhage(ARB)》
1《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》
2《真髄の針/Pithing Needle(10E)》
Calafell
Out
1《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment(10E)》
2《背骨岩の小山/Spinerock Knoll(LRW)》
2《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge(10E)》
2《捕らえられた陽光/Captured Sunlight(ARB)》
1《原初の命令/Primal Command(LRW)》
2《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》
In
2《難問の鎮め屋/Vexing Shusher(SHM)》
2《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》
4《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》
2《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》
先手を取ったNeriは喜び勇んで1ターン目に《真髄の針/Pithing Needle(10E)》をプレイし、《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》を宣言する。2ターン目には《翻弄する魔道士/Meddling Mage(ARB)》で《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を宣言し、次のターンには《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》で追加のドローをしつつ2点アタック。
これを嫌ったCalafellは《樹上の村/Treetop Village(10E)》で癌のPWを潰しにかかる。残念ながら《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》は間に合わなかったものの、Neriは2枚目の《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を呼び出して自分だけ再び追加のドロー。
Neriがタップアウトしている隙にCalafellは《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》で《翻弄する魔道士/Meddling Mage(ARB)》を除去しつつ続唱で《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を呼び出す。大量の土地を墓地に送り込めることが期待され、これは非常に素晴らしいサイドボードプランと言えるだろう。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》によってお互いに追加のカードがもたらされるが、そのターン終了時にCalafellは《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》目掛けて《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》をプレイ。続唱で《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》が、さらに連鎖して《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》が捲れる。これに対しNeriは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》と《砕けた野望/Broken Ambitions(LRW)》で《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》と《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を打ち消した。
同時に《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》によって《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》がバウンスされるが、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》にカウンターはなく無事に着地する。一連のパワーカードの応酬によってNeriをタップアウトに追い込んだCalafellは《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を再び出し直し、さらに《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を送り込む。2枚の土地を捨てて《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を5/5に成長させつつ《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》を除去して守りを抉じ開け、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》の攻撃で《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を破壊した。
意気消沈気味のNeriは《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》を場に送るが、《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を除去するには力不足で、やむなく《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》に目掛けて火が吐かれる。《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》が成長する一方で、クリーチャー除去の大半をサイドアウトしているNeriはこれに対処することが出来ない。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》2号機で2枚目の《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を続唱し、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》目掛けて突撃させる。仮に《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》の最終奥義が発動しても、《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》が成長するだけで何も美味しくないだろう。
《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》の能力で土地が全然捲れないCalafellだったが、6/6に成長した《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》と《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》をもって残ライフ23のNeriに詰め寄る。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》はNeri本人に、《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》は《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》に目掛けて突撃し、Neriは《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》で《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を護ることを選択した。さらに追加戦力としてCalafellは《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》を呼び出すが、《真髄の針/Pithing Needle(10E)》のために能力を起動することは叶わず未だ3/3のままだ。
しかしそれはCalafellにとって些細な問題であり、ダメージソースを追加できたことだけで十分だった。《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でCalafellの軍勢を寝かせて時間を稼ごうとしたNeriだったが、《樹上の村/Treetop Village(10E)》が未だに《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を破壊しようと構えていた。《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》で手札を確認してみるものの、そこに見えたのは《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》、《難問の鎮め屋/Vexing Shusher(SHM)》2枚、《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》、そして土地と、期待していたような内容ではなかった。《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》との合わせ技でついに《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を葬り、ようやくCalafellの軍勢はNeriに照準を定めることとなった。
準々決勝では絶望的な試合をひっくり返したNeriだが、果たして今回はどうかな?彼は《神の怒り/Wrath of God(10E)》をトップデッキし、20点のライフを残して盤面を一掃することに成功した(ちなみにCalafellは残ライフ16)。さらに《思考の大出血/Thought Hemorrhage(ARB)》で《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》を指定してCalafellの手札から2枚のそれを奪い去る。とはいえCalafellはデッキに未だに時限爆弾を搭載したままで、Neriがタップアウトした返しで《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》と《難問の鎮め屋/Vexing Shusher(SHM)》を場に呼び出してビートダウンの構えを見せる。もっとも、Neriは既に《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》を場に設置しているのだが。
ここで《真髄の針/Pithing Needle(10E)》が生きた。《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》で《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》を割ることが出来ないからだ。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》と《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を呼び出して攻撃しNeriのライフを15にまで削るが、《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》によって《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》が除去されてしまう。さらに2枚目の《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》が設置されてしまう!Calafellのビートダウン戦略に暗雲が立ち込めたが、4枚の土地が捲れたことで《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》が《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》に立ち向かえるだけの脅威に成長した。
7/7の《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》、《樹上の村/Treetop Village(10E)》、《難問の鎮め屋/Vexing Shusher(SHM)》、《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》でCalafellは攻撃を宣言する。Neriの残ライフは15だが《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》があるお陰で致死量には届いていない。Neriが戦闘ダメージをスタックに乗せようとしたところにCalafellが待ったを掛け、さらに土地を本体に投げつける。《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》の片方を起動したことでNeriの残ライフは2だ。
もはや《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》だけでは耐え切れなくなったNeriは何かをトップデッキしなければならず、デッキの上を軽く叩いてから《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》の青い能力を起動する。捨てたのは・・・《否認/Negate(MOR)》・・・!!再びドロー・・・捨てたのは・・・《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》・・・!!
ターンが返ってきたCalafellは《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》で2枚の土地を捲り、《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》を公開しつつそれをドロー。攻撃を宣言しようとしたところでNeriは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でCalafellの軍勢を寝かせつつカードを引く。《樹上の村/Treetop Village(10E)》には《流刑への道/Path to Exile(CON)》で対処するが、彼のライフは残2な上に完全に息切れに陥ってしまっている。
「Go」とCalafellはターンの終了を宣言しようとする。
その前にNeriはまず1枚目の《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》でサイクリング。しかし有効牌を引くことは叶わず。さらに2枚目も起動しようとするが、それに対応してCalafellが土地を場に叩き付けた!
Joel Calafell 2 – 0 Riccardo Neri
久々のコンボデッキ復活と同時に、エルフとトークンが勢力を争うスタンダードのメタゲームに一石を投じる結果として、今後大なり小なりの影響があると思う。
2位のトーストといい、ビートダウンをメタったコントロールやコンボが勝ちあがって、それをさらにフェアリーのような青いデッキが駆逐していくわけですね。実際今回のGPのtop8にもフェアリーが一人残ってるし。
そのGPの決勝戦カバレッジを軽く翻訳してみました。
Finals: Joel Calafell (ESP) vs Riccardo Neri (ITA)
先手を取ったCalafellだが、ひたすら土地を並べるだけで実質的な初動は4ターン目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》というもの。続唱で捲れた《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》は《砕けた野望/Broken Ambitions(LRW)》によって打ち消されるが、エルフが突撃してまずは3点のダメージがNeriに与えられる。彼のデッキには2種類の勝利手段が用意されているが、一つは《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》と《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》のコンボで、もう一つはもっと簡単だ。ただ殴るだけさ。
Calafellは《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》でビートダウンを試みたが、そのお陰でNeriは《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》で手札を充実させるための余裕が生まれた。Calafellのデッキの中身はほとんどが土地のため、互いにカードを引いてもNeriの方がより多くの有効牌に恵まれるわけだ。長期戦となるとNeriが優位に立つだろう。
Calafellは4枚の土地をタップしたりそれを再びアンタップしたりしてマナを調節し、5枚の土地から赤マナを1つ残して《捕らえられた陽光/Captured Sunlight(ARB)》をプレイ。続唱でスペイン語の《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》が捲れ、同時に公開された2枚の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》、2枚の《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》、《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》、土地がライブラリーの底に送られる。この地鳴りに対してNeriは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で迎え撃ち、さらに場の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》をタップさせるが、この結果Neriはタップアウトしてしまう。
さて、赤マナが1つ浮いている事を君は覚えていただろうか?Calafellは土地を置いて赤マナ3つを確保し、手札から《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を直接プレイ。Neriにとって非常にまずい展開であることは明白だが、だからといって彼に一体何ができるというのか。Neriがタップアウトしつつプレイした《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》も返しの《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》によって完全に裏目に出てしまい、《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》が《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》の対象となったことで勝負は決した。まずは地元の英雄がGame1を先取。
Joel Calafell 1 – 0 Riccardo Neri
2人は以下のようにサイドボーディングを行った。
Neri
Out
1《連絡/Tidings(10E)》
1《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker(CON)》
2《神の怒り/Wrath of God(10E)》
3《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》
1《否認/Negate(MOR)》
1《砕けた野望/Broken Ambitions(LRW)》
1《流刑への道/Path to Exile(CON)》
In
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》
3《翻弄する魔道士/Meddling Mage(ARB)》
1《思考の大出血/Thought Hemorrhage(ARB)》
1《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》
2《真髄の針/Pithing Needle(10E)》
Calafell
Out
1《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment(10E)》
2《背骨岩の小山/Spinerock Knoll(LRW)》
2《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge(10E)》
2《捕らえられた陽光/Captured Sunlight(ARB)》
1《原初の命令/Primal Command(LRW)》
2《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》
In
2《難問の鎮め屋/Vexing Shusher(SHM)》
2《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》
4《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》
2《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》
先手を取ったNeriは喜び勇んで1ターン目に《真髄の針/Pithing Needle(10E)》をプレイし、《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》を宣言する。2ターン目には《翻弄する魔道士/Meddling Mage(ARB)》で《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を宣言し、次のターンには《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》で追加のドローをしつつ2点アタック。
これを嫌ったCalafellは《樹上の村/Treetop Village(10E)》で癌のPWを潰しにかかる。残念ながら《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》は間に合わなかったものの、Neriは2枚目の《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を呼び出して自分だけ再び追加のドロー。
Neriがタップアウトしている隙にCalafellは《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》で《翻弄する魔道士/Meddling Mage(ARB)》を除去しつつ続唱で《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を呼び出す。大量の土地を墓地に送り込めることが期待され、これは非常に素晴らしいサイドボードプランと言えるだろう。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》によってお互いに追加のカードがもたらされるが、そのターン終了時にCalafellは《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》目掛けて《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》をプレイ。続唱で《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》が、さらに連鎖して《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》が捲れる。これに対しNeriは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》と《砕けた野望/Broken Ambitions(LRW)》で《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》と《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を打ち消した。
同時に《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》によって《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》がバウンスされるが、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》にカウンターはなく無事に着地する。一連のパワーカードの応酬によってNeriをタップアウトに追い込んだCalafellは《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を再び出し直し、さらに《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を送り込む。2枚の土地を捨てて《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を5/5に成長させつつ《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》を除去して守りを抉じ開け、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》の攻撃で《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を破壊した。
意気消沈気味のNeriは《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》を場に送るが、《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を除去するには力不足で、やむなく《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》に目掛けて火が吐かれる。《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》が成長する一方で、クリーチャー除去の大半をサイドアウトしているNeriはこれに対処することが出来ない。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》2号機で2枚目の《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》を続唱し、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》目掛けて突撃させる。仮に《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》の最終奥義が発動しても、《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》が成長するだけで何も美味しくないだろう。
《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》の能力で土地が全然捲れないCalafellだったが、6/6に成長した《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》と《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》をもって残ライフ23のNeriに詰め寄る。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》はNeri本人に、《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》は《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》に目掛けて突撃し、Neriは《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》で《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を護ることを選択した。さらに追加戦力としてCalafellは《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》を呼び出すが、《真髄の針/Pithing Needle(10E)》のために能力を起動することは叶わず未だ3/3のままだ。
しかしそれはCalafellにとって些細な問題であり、ダメージソースを追加できたことだけで十分だった。《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でCalafellの軍勢を寝かせて時間を稼ごうとしたNeriだったが、《樹上の村/Treetop Village(10E)》が未だに《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を破壊しようと構えていた。《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》で手札を確認してみるものの、そこに見えたのは《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》、《難問の鎮め屋/Vexing Shusher(SHM)》2枚、《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》、そして土地と、期待していたような内容ではなかった。《突撃の地鳴り/Seismic Assault(10E)》との合わせ技でついに《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》を葬り、ようやくCalafellの軍勢はNeriに照準を定めることとなった。
準々決勝では絶望的な試合をひっくり返したNeriだが、果たして今回はどうかな?彼は《神の怒り/Wrath of God(10E)》をトップデッキし、20点のライフを残して盤面を一掃することに成功した(ちなみにCalafellは残ライフ16)。さらに《思考の大出血/Thought Hemorrhage(ARB)》で《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》を指定してCalafellの手札から2枚のそれを奪い去る。とはいえCalafellはデッキに未だに時限爆弾を搭載したままで、Neriがタップアウトした返しで《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》と《難問の鎮め屋/Vexing Shusher(SHM)》を場に呼び出してビートダウンの構えを見せる。もっとも、Neriは既に《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》を場に設置しているのだが。
ここで《真髄の針/Pithing Needle(10E)》が生きた。《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》で《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》を割ることが出来ないからだ。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》と《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》を呼び出して攻撃しNeriのライフを15にまで削るが、《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》によって《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》が除去されてしまう。さらに2枚目の《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》が設置されてしまう!Calafellのビートダウン戦略に暗雲が立ち込めたが、4枚の土地が捲れたことで《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》が《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》に立ち向かえるだけの脅威に成長した。
7/7の《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》、《樹上の村/Treetop Village(10E)》、《難問の鎮め屋/Vexing Shusher(SHM)》、《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》でCalafellは攻撃を宣言する。Neriの残ライフは15だが《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》があるお陰で致死量には届いていない。Neriが戦闘ダメージをスタックに乗せようとしたところにCalafellが待ったを掛け、さらに土地を本体に投げつける。《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》の片方を起動したことでNeriの残ライフは2だ。
もはや《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》だけでは耐え切れなくなったNeriは何かをトップデッキしなければならず、デッキの上を軽く叩いてから《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》の青い能力を起動する。捨てたのは・・・《否認/Negate(MOR)》・・・!!再びドロー・・・捨てたのは・・・《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》・・・!!
ターンが返ってきたCalafellは《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》で2枚の土地を捲り、《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll(SHM)》を公開しつつそれをドロー。攻撃を宣言しようとしたところでNeriは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でCalafellの軍勢を寝かせつつカードを引く。《樹上の村/Treetop Village(10E)》には《流刑への道/Path to Exile(CON)》で対処するが、彼のライフは残2な上に完全に息切れに陥ってしまっている。
「Go」とCalafellはターンの終了を宣言しようとする。
その前にNeriはまず1枚目の《アラーラのオベリスク/Obelisk of Alara(CON)》でサイクリング。しかし有効牌を引くことは叶わず。さらに2枚目も起動しようとするが、それに対応してCalafellが土地を場に叩き付けた!
Joel Calafell 2 – 0 Riccardo Neri
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