http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsin09/welcome#13
他の準々決勝が始まる中、Sam Blackと斎藤友晴は対戦相手のデッキを少しでも記憶しようとデッキリストと睨めっこしていた。ダイスロールに勝ったのはBlackで、「Good luck」とまずは試合前の挨拶から。
Blackは初手を見て、少し考えてからキープ宣言。斎藤はじっくり考えてからマリガン。彼らがライブラリーをシャッフルする間に他の試合を覗いてみたが、Chin Heng Tanは《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》を待機したYong Han Choo相手に《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》でビートダウンしていた。北山雅也もまた《粗石の魔道士/Trinket Mage(5DN)》で守りに入るTzu Ching Kuo相手に同様にビートダウン、ロームを操る高橋優太はx=2で置かれた《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》を前に何とか活路を見出そうとしていた。
「Brian KowalはGPシカゴでtop 8に残ったし、Gaudenis (Vidugiris)もGPハノーバーで残ったんだから、今度こそ自分がtop 8に残る番だ」と、以前からSam Blackは息巻いていたらしい。
Blackはまず《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》をアンタップインで出しつつ《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機する。対する斎藤は《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》から《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GPT)》をフェッチしてきて《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を召喚。Blackは《変わり谷/Mutavault(MOR)》を置き、斎藤の《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(RAV)》フェッチからの攻撃で《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》から3点のダメージがBlackに与えられる。さらに《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》が追加されるものの、少考の後、結局彼は《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》も2体目の《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》も送り出す事無くターンを終了する。予定調和的にBlackは《神聖なる泉/Hallowed Fountain(DIS)》をアンタップで置いて2点のダメージを食らいつつ《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(5DN)》をx=1で設置。斎藤の次の攻撃でBlackのライフは9に落ちるが、そのターン終了時に爆薬が炸裂した。《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》によってBlackのライフは8に。
斎藤がライフを13に減らしつつ2枚目の《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》を起動してライブラリーをさらに圧縮するのに対し、Blackは幻視の待機が明けるのをただ待つのみ。斎藤は《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》、《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》と追加。さらにフェッチランドを起動しライブラリーをシャッフルするのだが、この時点ではChooと Tanの試合は1-1、北山の試合はほとんど終わっていて、高橋とChenの試合はまだ1本目のようだ。
ようやく幻視の待機が明けて手札が一気に膨れ上がり、Blackはじっくりと思考を練る。結局彼は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を置いただけでターンを終了した。斎藤のドローフェイズにBlackは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》をプレイ、《炎の印章/Seal of Fire(DIS)》が抜かれて残ったのは土地が1枚だけ。斎藤はライブラリーから追加のカードを引くことが出来たが、現実は厳しくそれは2枚目の土地だった。他にやることが無い斎藤は《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》を戦闘に送り出す。
「ブロックしようか」
「ブロックするの?」
「ブロックするって」
「本当にブロックしていいの?」
「ああ、いざ勝負!」
Blackの叫びに二人とも笑い出してしまい、《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》がBlack本体に飛ぶのだが・・・
「残りライフは17だよ」
「残り7だよね」
「ああ。残りが17だったらよかったのになー」
十手を装備したBlackの《変わり谷/Mutavault(MOR)》が《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》に向かって特攻。猿は谷を制圧することに成功したが、十手のカウンター1つと引き換えに死亡した。斎藤も十手をプレイして対消滅を狙うが、その前にBlackはカウンターを取り除いて2点ゲイン。さらに彼は2枚目の《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》と《変わり谷/Mutavault(MOR)》を放ち、まもなく十手の上には、とても斎藤が挽回できないぐらいの数のカウンターが乗った。斎藤のターンの終了時にBlackは《知識の渇望/Thirst for Knowledge(MRD)》でカードを引き、斎藤の顔を伺って
「アンタップしていいかい?」
「いや、駄目だ」
「・・・」
「だってその前に・・・俺が投了するからね」
二人がサイドボードを入れ替えている一方で、Next Level Blueを使うTanがTEPSを使うChooを2-1で下していた。他の試合は、高橋とChenのそれはGame1の途中だったが、北山はKuoに止めを刺そうかという所だった。
Black 1 – Saito 0
斎藤は再び17点スタートで《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》から入る。一方Blackは《涙の川/River of Tears(FUT)》を置くのみ。斎藤は《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(RAV)》を探し出してナカティルをさらに巨大化させ、《炎の印章/Seal of Fire(DIS)》を置いてターン終了。2ターン目にBlackは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》に刻印して《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機し、《変わり谷/Mutavault(MOR)》を置いて構える。返しの斎藤の攻撃によってBlackのライフが14に。ちょうどその頃、高橋がChenを相手に1本目を征した。どうやら彼はx = 2で置かれた《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》への回答を見つけたようだ。視点を元に戻して、斎藤は《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(ONS)》から《山/Mountain(ALA)》を探して《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》を召喚した。
ここで北山雅也のフェアリーがTzu Ching Kuoのテゼレッターを打ち破ったようだ。これで残る試合は2つのみ。
Blackは《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》をタップインで出し、返しの攻撃を受けて彼のライフは6に。さらに戦闘終了後に《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》が場に追加された。ターン終了時に《知識の渇望/Thirst for Knowledge(MRD)》で回答を求めるBlackだったが、結局《変わり谷/Mutavault(MOR)》を置く位しかできない。戦闘前にじっくり計算を始める斎藤に対し、待ちきれなくなったBlackは待機された《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に手を伸ばし、それで場のカードを掃き集めた。
Black 1 – Saito 1
Game 3に向けてデッキをシャッフルする中、高橋優太のロームがLiang Chenのテゼレッターを2-0で下していた。
Blackは《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》アンタップインの18点スタートから《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機する。斎藤は長考の末、《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》から《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GPT)》をタップインで出しただけでターンを終了した。Blackも《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》を出すのみ。らしくない展開が続く斎藤は、2ターン目も土地を置くだけに止まり、誇らしげに「これぞコントロール・Zooだ!」と宣言。Blackも《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》を置くのみでまたもターンを返し、斎藤の初動の《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》を《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》した。4ターン目に初めてBlackは《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を出したものの、《変わり谷/Mutavault(MOR)》が無い以上はそれはただの置物だ。5ターン目に斎藤は《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》で2枚の《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を手札に加えた。
幻視の待機が明けたことで、Blackの手札が2倍に増強される。少考の後、《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》で《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》を奪い、ターンを返して斎藤の反応を見る。斎藤は誘惑蒔きを《忘却の輪/Oblivion Ring(ALA)》しつつ、《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を2連続で召喚。Blackは1体を《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》し、そいつに《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を持たせた。
斎藤はBlackの土地が1枚しか立っていない間に《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》で十手を破壊しておき、さらに2体で突撃を敢行した。レインジャーとナカティルが相打ち、1体の攻撃が通ってBlackのライフが15に。さらに斎藤は《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》2号機を追加してターンを終了する。続くターンにナカティルと一緒に2体を攻撃に参加させるが、Blackはブロッククリーチャー指定前に《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を召喚しチャンプブロック、《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》で手札に戻そうと試みる。ブロックまでは許した斎藤だったが、手札に帰ろうかという所でそこを《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》で狙い打った。
返しでBlackは何もせず。《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》を対象に取った斎藤の《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》フラッシュバックに対しては、マナソースを減らしたくないと考え、2体目の《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で打ち消しにかかる。
2枚目の《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》を抱えていた斎藤だったが、チャンプブロック→《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》で回収というBlackの行動を許可した。ターン終了時にBlackは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を呼び出し、斎藤目掛けて攻撃を開始する。その顔には微笑が湛えられ、何かあるのかと思ったら、《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(5DN)》をx = 3で置いて斎藤のアップキープに即起動。《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》が葬られただけでなく、《忘却の輪/Oblivion Ring(ALA)》が壊れたことで《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》が場に舞い戻り、《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を奪い取ろうとする。もちろんこれには斎藤が「待ってました」と《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》で狙い撃ち、ナカティルの一撃を受けてBlackの残りライフは2に。Blackの土地が1枚起きている事を考慮し《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》をすぐに使うことはせず、《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》を出して様子を見る。最後のドローを確認したBlackは、握手を求め投了を宣言した。
Tomoharu Saito defeats Sam Black 2 – 1
他の準々決勝が始まる中、Sam Blackと斎藤友晴は対戦相手のデッキを少しでも記憶しようとデッキリストと睨めっこしていた。ダイスロールに勝ったのはBlackで、「Good luck」とまずは試合前の挨拶から。
Blackは初手を見て、少し考えてからキープ宣言。斎藤はじっくり考えてからマリガン。彼らがライブラリーをシャッフルする間に他の試合を覗いてみたが、Chin Heng Tanは《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》を待機したYong Han Choo相手に《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》でビートダウンしていた。北山雅也もまた《粗石の魔道士/Trinket Mage(5DN)》で守りに入るTzu Ching Kuo相手に同様にビートダウン、ロームを操る高橋優太はx=2で置かれた《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》を前に何とか活路を見出そうとしていた。
「Brian KowalはGPシカゴでtop 8に残ったし、Gaudenis (Vidugiris)もGPハノーバーで残ったんだから、今度こそ自分がtop 8に残る番だ」と、以前からSam Blackは息巻いていたらしい。
Blackはまず《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》をアンタップインで出しつつ《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機する。対する斎藤は《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》から《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GPT)》をフェッチしてきて《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を召喚。Blackは《変わり谷/Mutavault(MOR)》を置き、斎藤の《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(RAV)》フェッチからの攻撃で《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》から3点のダメージがBlackに与えられる。さらに《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》が追加されるものの、少考の後、結局彼は《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》も2体目の《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》も送り出す事無くターンを終了する。予定調和的にBlackは《神聖なる泉/Hallowed Fountain(DIS)》をアンタップで置いて2点のダメージを食らいつつ《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(5DN)》をx=1で設置。斎藤の次の攻撃でBlackのライフは9に落ちるが、そのターン終了時に爆薬が炸裂した。《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》によってBlackのライフは8に。
斎藤がライフを13に減らしつつ2枚目の《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》を起動してライブラリーをさらに圧縮するのに対し、Blackは幻視の待機が明けるのをただ待つのみ。斎藤は《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》、《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》と追加。さらにフェッチランドを起動しライブラリーをシャッフルするのだが、この時点ではChooと Tanの試合は1-1、北山の試合はほとんど終わっていて、高橋とChenの試合はまだ1本目のようだ。
ようやく幻視の待機が明けて手札が一気に膨れ上がり、Blackはじっくりと思考を練る。結局彼は《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を置いただけでターンを終了した。斎藤のドローフェイズにBlackは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》をプレイ、《炎の印章/Seal of Fire(DIS)》が抜かれて残ったのは土地が1枚だけ。斎藤はライブラリーから追加のカードを引くことが出来たが、現実は厳しくそれは2枚目の土地だった。他にやることが無い斎藤は《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》を戦闘に送り出す。
「ブロックしようか」
「ブロックするの?」
「ブロックするって」
「本当にブロックしていいの?」
「ああ、いざ勝負!」
Blackの叫びに二人とも笑い出してしまい、《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》がBlack本体に飛ぶのだが・・・
「残りライフは17だよ」
「残り7だよね」
「ああ。残りが17だったらよかったのになー」
十手を装備したBlackの《変わり谷/Mutavault(MOR)》が《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》に向かって特攻。猿は谷を制圧することに成功したが、十手のカウンター1つと引き換えに死亡した。斎藤も十手をプレイして対消滅を狙うが、その前にBlackはカウンターを取り除いて2点ゲイン。さらに彼は2枚目の《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》と《変わり谷/Mutavault(MOR)》を放ち、まもなく十手の上には、とても斎藤が挽回できないぐらいの数のカウンターが乗った。斎藤のターンの終了時にBlackは《知識の渇望/Thirst for Knowledge(MRD)》でカードを引き、斎藤の顔を伺って
「アンタップしていいかい?」
「いや、駄目だ」
「・・・」
「だってその前に・・・俺が投了するからね」
二人がサイドボードを入れ替えている一方で、Next Level Blueを使うTanがTEPSを使うChooを2-1で下していた。他の試合は、高橋とChenのそれはGame1の途中だったが、北山はKuoに止めを刺そうかという所だった。
Black 1 – Saito 0
斎藤は再び17点スタートで《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》から入る。一方Blackは《涙の川/River of Tears(FUT)》を置くのみ。斎藤は《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(RAV)》を探し出してナカティルをさらに巨大化させ、《炎の印章/Seal of Fire(DIS)》を置いてターン終了。2ターン目にBlackは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》に刻印して《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機し、《変わり谷/Mutavault(MOR)》を置いて構える。返しの斎藤の攻撃によってBlackのライフが14に。ちょうどその頃、高橋がChenを相手に1本目を征した。どうやら彼はx = 2で置かれた《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》への回答を見つけたようだ。視点を元に戻して、斎藤は《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(ONS)》から《山/Mountain(ALA)》を探して《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》を召喚した。
ここで北山雅也のフェアリーがTzu Ching Kuoのテゼレッターを打ち破ったようだ。これで残る試合は2つのみ。
Blackは《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》をタップインで出し、返しの攻撃を受けて彼のライフは6に。さらに戦闘終了後に《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》が場に追加された。ターン終了時に《知識の渇望/Thirst for Knowledge(MRD)》で回答を求めるBlackだったが、結局《変わり谷/Mutavault(MOR)》を置く位しかできない。戦闘前にじっくり計算を始める斎藤に対し、待ちきれなくなったBlackは待機された《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に手を伸ばし、それで場のカードを掃き集めた。
Black 1 – Saito 1
Game 3に向けてデッキをシャッフルする中、高橋優太のロームがLiang Chenのテゼレッターを2-0で下していた。
Blackは《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》アンタップインの18点スタートから《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機する。斎藤は長考の末、《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》から《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GPT)》をタップインで出しただけでターンを終了した。Blackも《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》を出すのみ。らしくない展開が続く斎藤は、2ターン目も土地を置くだけに止まり、誇らしげに「これぞコントロール・Zooだ!」と宣言。Blackも《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》を置くのみでまたもターンを返し、斎藤の初動の《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》を《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》した。4ターン目に初めてBlackは《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を出したものの、《変わり谷/Mutavault(MOR)》が無い以上はそれはただの置物だ。5ターン目に斎藤は《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》で2枚の《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を手札に加えた。
幻視の待機が明けたことで、Blackの手札が2倍に増強される。少考の後、《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》で《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》を奪い、ターンを返して斎藤の反応を見る。斎藤は誘惑蒔きを《忘却の輪/Oblivion Ring(ALA)》しつつ、《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を2連続で召喚。Blackは1体を《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》し、そいつに《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を持たせた。
斎藤はBlackの土地が1枚しか立っていない間に《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》で十手を破壊しておき、さらに2体で突撃を敢行した。レインジャーとナカティルが相打ち、1体の攻撃が通ってBlackのライフが15に。さらに斎藤は《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》2号機を追加してターンを終了する。続くターンにナカティルと一緒に2体を攻撃に参加させるが、Blackはブロッククリーチャー指定前に《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を召喚しチャンプブロック、《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》で手札に戻そうと試みる。ブロックまでは許した斎藤だったが、手札に帰ろうかという所でそこを《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》で狙い打った。
返しでBlackは何もせず。《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》を対象に取った斎藤の《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》フラッシュバックに対しては、マナソースを減らしたくないと考え、2体目の《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で打ち消しにかかる。
2枚目の《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》を抱えていた斎藤だったが、チャンプブロック→《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》で回収というBlackの行動を許可した。ターン終了時にBlackは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を呼び出し、斎藤目掛けて攻撃を開始する。その顔には微笑が湛えられ、何かあるのかと思ったら、《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(5DN)》をx = 3で置いて斎藤のアップキープに即起動。《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》が葬られただけでなく、《忘却の輪/Oblivion Ring(ALA)》が壊れたことで《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》が場に舞い戻り、《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を奪い取ろうとする。もちろんこれには斎藤が「待ってました」と《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》で狙い撃ち、ナカティルの一撃を受けてBlackの残りライフは2に。Blackの土地が1枚起きている事を考慮し《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》をすぐに使うことはせず、《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》を出して様子を見る。最後のドローを確認したBlackは、握手を求め投了を宣言した。
Tomoharu Saito defeats Sam Black 2 – 1
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