http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gphan09/day2#6


 エルフ(Vieren)vsナヤバーン(中村)。これが意味するところは、焦げたエルフの死臭、何処を向いてもエルフの焼死体、未だ経験したことの無い大虐殺、そしてエルフの生還の是非は《垣間見る自然/Glimpse of Nature(CHK)》がもたらすアドバンテージ次第ということ。

 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(10E)》を《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》で焼き焦がす、というおなじみの交換から始まり、Vierenは《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ALA)》から《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers(ONS)》と展開して《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》で中村の《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を取り除いた。

 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel(EVE)》は《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》と相打ち、《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote(SCG)》は《火葬/Incinerate(10E)》で、《ワイアウッドの養虫人/Wirewood Hivemaster(LGN)》は《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》で、と次々とエルフが炎に包まれ、場に残ったのは《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》に対し2体の《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers(ONS)》だけ。
 
 まず《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》が勇んでレッドゾーンに飛び込み、《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》と《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》2号機がそれに続いた。Game2に向けてデッキをシャッフルするまで、そう長くはかからなかった。


 Shuuhei Nakamura 1 – 0 Pascal Vieren

 
 Vierenは長考の末7枚の初手をキープ。一方で中村の初手は有効牌に恵まれてはいたのだが、《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》《流刑への道/Path to Exile(CON)》《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》がそれぞれ2枚ずつ、そして1枚の土地、という難しい内容のためにマリガンを選択し、手札は6枚に。しかしその内5枚が《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》×2、《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》×2、《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》という内容だったため、今度は即決でマリガン。またも土地は1枚だが、現状ではほぼベストのハンドでは?という内容になった・・・のだが、普段は静かな中村が呻き声と共にライブラリーを再びシャッフルし、ついに彼の初手は4枚になった。4枚だ。大切なことなので2回言いました。

 彼の対戦相手は《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel(EVE)》から《本質の管理人/Essence Warden(PLC)》というスタートを切り、片や中村は2ターン目に《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を置けたものの3ターン目になってもクリーチャーを展開できない。Vierenが《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote(SCG)》から《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》と展開してきたのに対し、中村は《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》の連打でそれに応じる。しかし1発目を《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》の能力起動で、2発目は《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》からの2号機で、と捌かれると、中村はそれに頷きカードを片付けた。


 Pascal Vieren 1 – 1 Shuuhei Nakamura


 Game3は予想外の事態と共に開始となった。

 中村「後手で」

 Vierenは《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers(ONS)》から《遺産のドルイド/Heritage Druid(MOR)》と展開、それに対応して中村が《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》を生贄に捧げなかったため、白マナの供給を許してしまい、その結果場に《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》が追加された。

 中村は2枚目の土地を置くことができず、何もできずターンを終了する。Vierenがサイドインしてきた《繁殖力/Fecundity(8ED)》が、日本人の未来を脅かそうとする。しかし中村もそう簡単にやられたりはせず、対応して《流刑への道/Path to Exile(CON)》で《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》を、《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》で《遺産のドルイド/Heritage Druid(MOR)》を除去。カードを引くことを許さない。

 次に中村は、土地が無いために現在1/1状態の《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》を召喚。Vierenは《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》をコントロールしていたが、彼もまた1体しかクリーチャーを場に出せていない。彼は攻撃して《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》との相打ちを選択した。ようやく2枚目の土地を引いた中村は、すぐさま《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》をプレイして対消滅。これで場には何もなくなった。

 しかしここでVierenが《垣間見る自然/Glimpse of Nature(CHK)》→《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel(EVE)》×2→《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote(SCG)》→《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel(EVE)》を手札に戻して再召喚、と動いてきたことで、再び中村は窮地に追い込まれる。これ以上のコンボは御免だと、彼はサイドインした《法の定め/Rule of Law(10E)》を場に設置した。

 Vierenが《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》を召喚し攻撃を開始したため、中村のライフは少しずつ削れて行き8にまで落ちるが、土地を引き込み《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》の2連打でそれを押し留める。《法の定め/Rule of Law(10E)》のおかげで突然死は未然に回避できている。お互い1ターンの間に1枚しか呪文をプレイできないため(ナヤ側にはインスタントという裏技があるが、エルフにはそれがない)そのうちナヤ側が毎ターン放つ火力の方が脅威になるだろう。《法の定め/Rule of Law(10E)》は副産物として《繁殖力/Fecundity(8ED)》の威力を半減させてくれる。カードを引けてもそれが使えないと意味が無いからだ。

 中村が事を優位に進めているように見えたが、事態は急変した。爆弾カード《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》が降臨したからだ。そいつはVierenの軍勢を4/4に強化し、並外れた戦闘力を与え、野蛮な戦闘へと駆り立てた。

 中村は3体でのチャンプブロックと《流刑への道/Path to Exile(CON)》で残りライフ4でなんとか生き長らえ、《繁殖力/Fecundity(8ED)》で3枚の追加ドロー。Vierenはタップアウトしていて場には《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》はなし・・・《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》を引ければ・・・引いた4枚の中にそれはあるのか・・・!?

 残念。現実は厳しいのである。


 Pascal Vieren 2 – 1 Shuuhei Nakamura

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