意訳違訳が飛び交う翻訳だけどゆっくりしていってね。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gphan09/welcome#4
※青対決らしく「ターン終了時に~」って件が多いけどそれがどっちのターンの事か混乱しやすいので注意して読んでね。
今回のtop8の面子の中で、Gaudenis VidugirisとHelmut Summersbergerは共にBigNameな存在である(名前が長い、という意ではない)。Vidugirisはマディソンから来たプレーヤーで(生まれはリトアニアだが)、今春は大旅行に出かけるらしく、きっと来週末にはシンガポールで彼の姿を見かけることになるだろう。彼はGPインディアナポリスで準優勝し、今週末はもう一つ上に行くことを切望している。一方、Helmut Summersbergerは世界中のプロツアーやグランプリで安定した成績を残すオーストリア人だ。二人は《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》入りの青いコントロールデッキを携えテーブルに着いたが、それはミラーマッチとは少し違っていた。Summersbergerのデッキが《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》や《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》を活用する古典的フェアリーなのに対し、Vidugirisのそれは《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles(5DN)》や《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を搭載したNext Level Blueの一種だからだ。
両者そろって初手をキープし1ターン目に《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機、4ターン後から始まる本当の戦い、大量のカードを引き増した後の戦いに備える。Summersbergerは2体の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》召喚を試みるが、それらは《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》によって退けられ、盤面は真っ更のまま。Vidugirisも《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》をタップインで出す以外は何も出来ず、Summersbergerが直後に《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を出すのをただ見ているしかない。
Vidugirisは2枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機し、土地を置いてエンド。次のターンにはVidugirisの1枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》の待機が解けようとする中、Summersbergerは彼のターン中には何もせずに、幻視を打ち消すためのマナを残す。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に応えるが、Vidugirisは少考の後《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を《放逐/Dismiss(TMP)》としてその妖精に対して使った。これで彼はタップアウトとなったが、幻視でカードを引くことが出来た。だがSummersbergerの《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に関しては何も干渉できず、このためVidugirisが命令で得た1枚分の差以外は、どちらのプレーヤーもハンドアドバンテージの点で優位に立てなかった。
Summersbergerは自ターン中に脅威をプレイすることが出来ず、かわりに《変わり谷/Mutavault(MOR)》を起動して《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を装備し攻撃。十手の上にカウンターが乗ったかわりに、《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》だけが起きた状態でターンを返す。Vidugirisの手から《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》が出てくるもそれには《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》が。Vidugirisは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を通しつつ十手をバウンスしようと試み、Summersbergerはカウンターを取り除いて数点のライフを得、十手を手札に戻した。
そしてその返しに、Summersbergerは《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(5DN)》で《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を薙ぎ払い、伝説の装備品を再び設置した。こうしてみるとこの試合は実にタイトに思えるが、Vidugirisが望む彼の勝利の可能性は、彼が2枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を成就させることが出来るか次第だろう。これに対しオーストリア人(Summersberger)はどう立ち向かうのか?彼はこの試合で4枚目となる《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機。Vidugirisの2枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に対しSummersberger は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を持っていたが、Vidugirisはもう1枚の《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で即応しカウンター、そしてカードを引いた。
コントロール同型対決において1ターンの間に5枚もカードを引くことはゲームを決定付けるものであり、《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles(5DN)》から自身3枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機と動けて彼は幸せそうだ。ターン終了時にSummersbergerは《撤廃/Repeal(GPT)》で枷をバウンスしたが、悩みは解決していない。彼はビートダウンを開始することにし、2回目となる十手装備の《変わり谷/Mutavault(MOR)》アタック。そしてこの試合で通算6枚目となる《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機した。
Vidugirisは改めて《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles(5DN)》をプレイ。多くの青対決でもそうだが、この試合にも多くのギャラリーが付き始めた。(要するに他の試合が終わっていてもまだ続いているぐらい長い試合になる、ってこと?)。Vidugirisの肩越しにSam BlackとBrian Kowalが笑っているが、その理由は彼が《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror(CHK)》をプレイしたことで明らかとなった。マディソンのプレーヤー達が、もしこれが場に出るならそれは多くのフェアリー使いを苦しめるだろう、と考えていた脅威のカードである。Summersbergerは《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》でこれに対応するが、対する《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》によって場に出ることを許してしまう。2つのカウンターを乗せた《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》があるにもかかわらず、メロクは試合の流れを変えてしまいそうだった。
《変わり谷/Mutavault(MOR)》が《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を装備してもそれに対してVidugirisが《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles(5DN)》をタップしたことで、Summersbergerは《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》で《変わり谷/Mutavault(MOR)》を手札に戻さざるを得ない。Vidugirisはトークンを1体生み出し、返しのターンに3点アタック。Summersbergerのターンが来て彼の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》が解決されたことで、お互いに次ターンに待機が解ける《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を1つずつ抱えることとなった。
そのターンの終了時に、Vidugirisは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を試みるが、これにはSummersbergerにとってこの試合で初の《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》が飛ぶ。Vidugirisは3枚の土地をトークンに換えるが、次のターンに解ける《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に対するSummersbergerの《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》するためのマナを残す。トークンの攻撃によってSummersbergerのライフは10に落ち込んだ。彼の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》は何事も無く解決されたが、それでも有効牌を引くことができず、そのままカードを片付けた。
Helmut Summersberger 0 – 1 Gaudenis Vidugiris
Summersbergerは初手を凝視した上でキープを宣言、片やVidugirisは即決でマリガン。どうやら彼の初手の7枚は好ましくなかったようだ。
Game2では両者共に《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》はなかった。どうやらSummersbergerはビートダウンをする気満々、《変わり谷/Mutavault(MOR)》から置いて、2ターン目にそれが殴れるようにする。2ターン目に彼は《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をプレイし、Vidugirisからの打消しは無くその試みは成功した。今回のコントロール対決は、Game1のそれとは違うものになりそうだ。カードの引き増しは無く、場にはただの2マナ1/2、墓地には数種類のフェッチランド。Vidugirisも自前の1/2クリーチャーをプレイしたが《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》されて終わり。いきなり全ての《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》は3/4に進化したわけだが、それはVidugirisよりSummersbergerにとって大きな意味があった。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》がSummersbergerの陣営に加わる一方で、《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》は《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror(CHK)》がVidugirisの陣営に加わることを妨害する。すぐさまVidugirisのライフは一桁に落ち込んでしまった。次のターンの攻撃に合わせ、Vidugirisは《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を対象に《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を《排撃/Repulse(INV)》としてプレイ。この試みは成功したが、それ以上の反撃を加えることは叶わず、彼はさらなる回答を用意しなくてはならない。少考の後、Summersbergerはターン終了時に2体目の《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を追加し、返しで場のスプライト2体で攻撃した。
ターン終了時にVidugirisは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で《変わり谷/Mutavault(MOR)》をバウンスして1ドロー。場の土地はSummersberger が4枚なのに対しVidugirisが8枚。もしVidugirisが盤面の脅威を捌ききることが出来れば、彼にはSummersbergerの呪文を打ち消すだけの十分な土地がある。
ターン終了時にVidugirisは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を試みたが、3体目の《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》はそれを打ち消すには十分だった。Summersbergerの場には殴れるクリーチャーが3体。SummersbergerのアップキープにVidugirisは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でSummersbergerの軍勢を寝かせつつ1ドロー。これに対してオーストリア人(Summersberger)は《変わり谷/Mutavault(MOR)》を追加しただけでターンを終了した。Vidugirisは《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をプレイするもこれにも《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》がお見舞いされ、ガス欠を起こしたVidugirisはカードを片付けた。
Helmut Summersberger 1 – 1 Gaudenis Vidugiris
どちらかのプレーヤーにとって、これがトーナメントの最後の試合となるわけだ。Vidugirisは初手をキープ。Summersbergerも同じくキープしたが、《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機できたのは彼だけだった。Summersberger が《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を通すためにタップアウトしているという事実を活用するため、、Vidugirisは違う道を選んだ。Summersbergerが《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》をプレイしたために、未だに彼の土地はタップアウト。この時、墓地には何もなく、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》はそれほどの脅威ではない。Vidugirisは初めてフェッチランドを起動し、これでSummersbergerの怪物は少しばかり大きくなったが、《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を召喚して対戦相手の手札が《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》×2、《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》、《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》、《変わり谷/Mutavault(MOR)》であることを暴き出した。そしてその手札を維持することを選択し、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をコントロールするSummersberger目掛けて攻撃を開始した。
便利な装備品をコントロールするSummersbergerは、元気に飛び回る《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》が剣を構える準備をするのを見て嬉しそうだ。少考の後、Vidugirisは攻撃し、2体目となる《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を追加してエンド。Summersbergerは《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を装備した《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で攻撃するが、Vidugirisはまるで光のような速さで《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge(CHK)》を使って《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を起こしてブロック。2体の妖精が相打ちしたので、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》にカウンターが乗ってもVidugirisの《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》は無事だ。クリーチャーが死んだことでそれは即座に2/3になるから。しかしSummersbergerもまた《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をコントロールしているので、十手のカウンターが完全な無駄になるわけじゃあない。
《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》でSummersbergerの《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を奪い、Vidugirisは《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》の差ではっきりとした優位に立った。この代償にSummersbergerの《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》の解決を許してしまい、その結果盤面は突然に元に戻ってしまう。《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》が奪われた《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をバウンスしたからだ。しかしこれでSummersbergerもまたタップアウトとなり、エンチャントが墓地に落ちたことで《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》はさらに巨大化した。Vidugirisは2体の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》で攻撃し、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》のカウンターをライフゲインのために使用することを迫る。カウンターを1つ取り除いたことでSummersbergerは残ライフ2で踏みとどまったものの、一刻も早くさらなる回答を見つける必要があった。次の攻撃を凌ぐにはカウンターが足らないからだ。
Summersbergerは《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》に十手を装備させ攻撃、そして《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をプレイ。これは通ったものの、Vidugirisから飛んできたのは2枚目の《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》。Summersbergerが《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》で応戦するも、その先には《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》の道を抉じ開ける《卑下/Condescend(5DN)》が。Summersbergerは手を差し出した。全てが、終わった。
Gaudenis Vidugiris wins 2 – 1 in an epic match.
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gphan09/welcome#4
※青対決らしく「ターン終了時に~」って件が多いけどそれがどっちのターンの事か混乱しやすいので注意して読んでね。
今回のtop8の面子の中で、Gaudenis VidugirisとHelmut Summersbergerは共にBigNameな存在である(名前が長い、という意ではない)。Vidugirisはマディソンから来たプレーヤーで(生まれはリトアニアだが)、今春は大旅行に出かけるらしく、きっと来週末にはシンガポールで彼の姿を見かけることになるだろう。彼はGPインディアナポリスで準優勝し、今週末はもう一つ上に行くことを切望している。一方、Helmut Summersbergerは世界中のプロツアーやグランプリで安定した成績を残すオーストリア人だ。二人は《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》入りの青いコントロールデッキを携えテーブルに着いたが、それはミラーマッチとは少し違っていた。Summersbergerのデッキが《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》や《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》を活用する古典的フェアリーなのに対し、Vidugirisのそれは《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles(5DN)》や《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を搭載したNext Level Blueの一種だからだ。
両者そろって初手をキープし1ターン目に《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機、4ターン後から始まる本当の戦い、大量のカードを引き増した後の戦いに備える。Summersbergerは2体の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》召喚を試みるが、それらは《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》によって退けられ、盤面は真っ更のまま。Vidugirisも《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》をタップインで出す以外は何も出来ず、Summersbergerが直後に《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を出すのをただ見ているしかない。
Vidugirisは2枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機し、土地を置いてエンド。次のターンにはVidugirisの1枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》の待機が解けようとする中、Summersbergerは彼のターン中には何もせずに、幻視を打ち消すためのマナを残す。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に応えるが、Vidugirisは少考の後《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を《放逐/Dismiss(TMP)》としてその妖精に対して使った。これで彼はタップアウトとなったが、幻視でカードを引くことが出来た。だがSummersbergerの《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に関しては何も干渉できず、このためVidugirisが命令で得た1枚分の差以外は、どちらのプレーヤーもハンドアドバンテージの点で優位に立てなかった。
Summersbergerは自ターン中に脅威をプレイすることが出来ず、かわりに《変わり谷/Mutavault(MOR)》を起動して《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を装備し攻撃。十手の上にカウンターが乗ったかわりに、《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》だけが起きた状態でターンを返す。Vidugirisの手から《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》が出てくるもそれには《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》が。Vidugirisは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を通しつつ十手をバウンスしようと試み、Summersbergerはカウンターを取り除いて数点のライフを得、十手を手札に戻した。
そしてその返しに、Summersbergerは《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(5DN)》で《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を薙ぎ払い、伝説の装備品を再び設置した。こうしてみるとこの試合は実にタイトに思えるが、Vidugirisが望む彼の勝利の可能性は、彼が2枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を成就させることが出来るか次第だろう。これに対しオーストリア人(Summersberger)はどう立ち向かうのか?彼はこの試合で4枚目となる《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機。Vidugirisの2枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に対しSummersberger は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を持っていたが、Vidugirisはもう1枚の《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で即応しカウンター、そしてカードを引いた。
コントロール同型対決において1ターンの間に5枚もカードを引くことはゲームを決定付けるものであり、《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles(5DN)》から自身3枚目の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機と動けて彼は幸せそうだ。ターン終了時にSummersbergerは《撤廃/Repeal(GPT)》で枷をバウンスしたが、悩みは解決していない。彼はビートダウンを開始することにし、2回目となる十手装備の《変わり谷/Mutavault(MOR)》アタック。そしてこの試合で通算6枚目となる《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機した。
Vidugirisは改めて《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles(5DN)》をプレイ。多くの青対決でもそうだが、この試合にも多くのギャラリーが付き始めた。(要するに他の試合が終わっていてもまだ続いているぐらい長い試合になる、ってこと?)。Vidugirisの肩越しにSam BlackとBrian Kowalが笑っているが、その理由は彼が《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror(CHK)》をプレイしたことで明らかとなった。マディソンのプレーヤー達が、もしこれが場に出るならそれは多くのフェアリー使いを苦しめるだろう、と考えていた脅威のカードである。Summersbergerは《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》でこれに対応するが、対する《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》によって場に出ることを許してしまう。2つのカウンターを乗せた《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》があるにもかかわらず、メロクは試合の流れを変えてしまいそうだった。
《変わり谷/Mutavault(MOR)》が《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を装備してもそれに対してVidugirisが《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles(5DN)》をタップしたことで、Summersbergerは《激浪の研究室/Riptide Laboratory(ONS)》で《変わり谷/Mutavault(MOR)》を手札に戻さざるを得ない。Vidugirisはトークンを1体生み出し、返しのターンに3点アタック。Summersbergerのターンが来て彼の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》が解決されたことで、お互いに次ターンに待機が解ける《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を1つずつ抱えることとなった。
そのターンの終了時に、Vidugirisは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を試みるが、これにはSummersbergerにとってこの試合で初の《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》が飛ぶ。Vidugirisは3枚の土地をトークンに換えるが、次のターンに解ける《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》に対するSummersbergerの《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》するためのマナを残す。トークンの攻撃によってSummersbergerのライフは10に落ち込んだ。彼の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》は何事も無く解決されたが、それでも有効牌を引くことができず、そのままカードを片付けた。
Helmut Summersberger 0 – 1 Gaudenis Vidugiris
Summersbergerは初手を凝視した上でキープを宣言、片やVidugirisは即決でマリガン。どうやら彼の初手の7枚は好ましくなかったようだ。
Game2では両者共に《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》はなかった。どうやらSummersbergerはビートダウンをする気満々、《変わり谷/Mutavault(MOR)》から置いて、2ターン目にそれが殴れるようにする。2ターン目に彼は《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をプレイし、Vidugirisからの打消しは無くその試みは成功した。今回のコントロール対決は、Game1のそれとは違うものになりそうだ。カードの引き増しは無く、場にはただの2マナ1/2、墓地には数種類のフェッチランド。Vidugirisも自前の1/2クリーチャーをプレイしたが《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》されて終わり。いきなり全ての《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》は3/4に進化したわけだが、それはVidugirisよりSummersbergerにとって大きな意味があった。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》がSummersbergerの陣営に加わる一方で、《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》は《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror(CHK)》がVidugirisの陣営に加わることを妨害する。すぐさまVidugirisのライフは一桁に落ち込んでしまった。次のターンの攻撃に合わせ、Vidugirisは《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を対象に《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を《排撃/Repulse(INV)》としてプレイ。この試みは成功したが、それ以上の反撃を加えることは叶わず、彼はさらなる回答を用意しなくてはならない。少考の後、Summersbergerはターン終了時に2体目の《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》を追加し、返しで場のスプライト2体で攻撃した。
ターン終了時にVidugirisは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で《変わり谷/Mutavault(MOR)》をバウンスして1ドロー。場の土地はSummersberger が4枚なのに対しVidugirisが8枚。もしVidugirisが盤面の脅威を捌ききることが出来れば、彼にはSummersbergerの呪文を打ち消すだけの十分な土地がある。
ターン終了時にVidugirisは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を試みたが、3体目の《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》はそれを打ち消すには十分だった。Summersbergerの場には殴れるクリーチャーが3体。SummersbergerのアップキープにVidugirisは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でSummersbergerの軍勢を寝かせつつ1ドロー。これに対してオーストリア人(Summersberger)は《変わり谷/Mutavault(MOR)》を追加しただけでターンを終了した。Vidugirisは《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をプレイするもこれにも《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》がお見舞いされ、ガス欠を起こしたVidugirisはカードを片付けた。
Helmut Summersberger 1 – 1 Gaudenis Vidugiris
どちらかのプレーヤーにとって、これがトーナメントの最後の試合となるわけだ。Vidugirisは初手をキープ。Summersbergerも同じくキープしたが、《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》を待機できたのは彼だけだった。Summersberger が《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を通すためにタップアウトしているという事実を活用するため、、Vidugirisは違う道を選んだ。Summersbergerが《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》をプレイしたために、未だに彼の土地はタップアウト。この時、墓地には何もなく、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》はそれほどの脅威ではない。Vidugirisは初めてフェッチランドを起動し、これでSummersbergerの怪物は少しばかり大きくなったが、《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を召喚して対戦相手の手札が《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》×2、《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》、《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》、《変わり谷/Mutavault(MOR)》であることを暴き出した。そしてその手札を維持することを選択し、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をコントロールするSummersberger目掛けて攻撃を開始した。
便利な装備品をコントロールするSummersbergerは、元気に飛び回る《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》が剣を構える準備をするのを見て嬉しそうだ。少考の後、Vidugirisは攻撃し、2体目となる《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を追加してエンド。Summersbergerは《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を装備した《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で攻撃するが、Vidugirisはまるで光のような速さで《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge(CHK)》を使って《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を起こしてブロック。2体の妖精が相打ちしたので、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》にカウンターが乗ってもVidugirisの《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》は無事だ。クリーチャーが死んだことでそれは即座に2/3になるから。しかしSummersbergerもまた《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をコントロールしているので、十手のカウンターが完全な無駄になるわけじゃあない。
《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》でSummersbergerの《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》を奪い、Vidugirisは《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》の差ではっきりとした優位に立った。この代償にSummersbergerの《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》の解決を許してしまい、その結果盤面は突然に元に戻ってしまう。《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》が奪われた《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をバウンスしたからだ。しかしこれでSummersbergerもまたタップアウトとなり、エンチャントが墓地に落ちたことで《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》はさらに巨大化した。Vidugirisは2体の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》で攻撃し、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》のカウンターをライフゲインのために使用することを迫る。カウンターを1つ取り除いたことでSummersbergerは残ライフ2で踏みとどまったものの、一刻も早くさらなる回答を見つける必要があった。次の攻撃を凌ぐにはカウンターが足らないからだ。
Summersbergerは《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》に十手を装備させ攻撃、そして《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をプレイ。これは通ったものの、Vidugirisから飛んできたのは2枚目の《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》。Summersbergerが《マナ漏出/Mana Leak(9ED)》で応戦するも、その先には《不忠の糸/Threads of Disloyalty(BOK)》の道を抉じ開ける《卑下/Condescend(5DN)》が。Summersbergerは手を差し出した。全てが、終わった。
Gaudenis Vidugiris wins 2 – 1 in an epic match.
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